トップ › ガイド › はじめての不動産クラファン

はじめての不動産クラファン

申込から分配までの流れ:お金が動かない期間はどれだけあるか

2026/10/14 更新|各社の公開情報から作成

不動産クラファンのお金は、入金してから運用が始まるまでと運用が終わってから戻るまでの2か所で、運用に回らずに待つ期間をはさみます。2026年10月14日時点のクラカレの記録では、募集の締切から運用開始の予定日までは中央値で11日、運用終了の予定日から償還の予定日までは中央値で30日でした。この記事では、会員登録から償還までの流れを順に追いながら、それぞれの段階でお金がどこにあるのかをまとめます。

全体の流れ

  1. 会員登録と本人確認
  2. 募集を待つ
  3. 申し込む
  4. 入金する(事前入金の事業者では、申し込む前)
  5. 契約が成立する
  6. 運用が始まる
  7. 分配を受け取る
  8. 運用が終わり、出資したお金が戻る(償還)

お金が運用に回っているのは、6の運用開始から8の運用終了までです。それより前と後は、お金が事業者の口座か自分の口座で待っている期間になります。

会員登録と本人確認

申し込むには、事業者ごとに会員登録と本人確認が必要です。本人確認が終わるまで申し込めない事業者では、募集が出てから登録したのでは開始の時刻に間に合わないことがあります。分配金の支払いに関する書類のために、マイナンバーの登録を求める事業者もあります。

この段階では、お金はまだ動きません。

募集を待つ

募集は事業者ごとに不定期に出ます。先着の募集では開始の時刻が決まっていますので、日時を先に押さえておくと申し込みの準備ができます。クラカレの「カレンダー」では各社の募集の開始と締切を日付順に見られ、何曜日の何時に始まる募集が多いかは「募集は何曜日の何時に始まるか」にまとめています。

事前入金の事業者では、この段階からお金を事業者の口座に入れておくことになります。

申し込む

申し込みの前に、募集ページと契約成立前書面を読みます。契約成立前書面には、物件や貸付先の内容、想定利回りとその根拠、運用期間、劣後出資、分配と償還の予定日、手数料などが書かれています。

申し込みの受け付け方には、申し込んだ順に枠が埋まる「先着」と、締切後に当選者を決める「抽選」があります。違いは「先着と抽選の違い」で扱います。

入金する

入金のタイミングは、事業者によって次のように分かれます。

入金方式 入金するとき お金が待つ場所と期間
事前入金 申し込む前 申し込むまでと、買えなかった間も事業者の口座
申込後入金 申し込みの後、または当選の後 入金の期日から運用開始まで事業者の口座

事業者ごとの入金方式は次のとおりです。

クラカレのデータ|最終更新 10/15(木) 13:31
事業者入金方式募集中
ASSECLI申込後に入金0件
CAMEL申込後に入金1件
COZUCHI申込後に入金0件
Funvest申込後に入金0件
J.LENDING申込後に入金1件
Rimple申込後に入金0件
TECROWD申込後に入金0件
TSON FUNDING申込後に入金0件
大家どっとこむ申込後に入金0件
トモタク申込後に入金0件
プレファン申込後に入金0件
みんなの年金申込後に入金0件
利回りくん申込後に入金0件
COMMOSUS事前入金・申込後入金のどちらも1件
バンカーズ事前入金・申込後入金のどちらも9件
AGクラウドファンディング(記録なし)3件
CAPIMA事前入金0件
CREAL事前入金1件
Funds事前入金3件
LENDEX事前入金0件
OwnersBook事前入金0件
えんPocket(記録なし)0件
クラウドバンク事前入金4件
全23社。入金方式は各社の案内による。各社の詳しい条件は事業者の一覧から。この表は記録の更新にあわせて入れ替わります。

事前入金の事業者では、募集を待つ間や先着に間に合わなかった・抽選に外れた間も、お金が口座に置かれたまま運用に回りません。口座から自分の銀行口座へ戻すときに手数料がかかる事業者もあります。手数料は「事前入金と申込後入金の違い」で事業者ごとにまとめています。

契約が成立する

契約が成立すると、事業者から契約成立時の書面が届きます。申し込みの時点で成立するのか、締切や入金の確認の後に成立するのかは、事業者の約款と契約成立前書面に書かれています。

不動産特定共同事業の契約では、契約成立時の書面を受け取った日から8日を経過するまでの間、書面で契約を解除できます(不特法26条)。この期間を過ぎると、運用期間の途中で解約できないのが原則です。

運用が始まるまで

契約が成立してから運用が始まるまでにも、日数があります。クラカレの記録で、募集の締切から運用開始の予定日までの日数を数えると次のとおりでした。

区間 中央値 真ん中の半分の範囲 数えた募集
募集開始から締切まで 7日 3〜11日 108件
締切から運用開始の予定日まで 11日 9〜14日 100件

2026年10月14日時点のクラカレの記録です。2026年9月1日以降に始まり、日付が分かる募集を数えています。満額になった時刻を締切として出す事業者では、その日を締切の日として数えています。

たとえば申込後入金の事業者で締切の数日前に入金した場合、入金から運用開始までは2週間ほどになります。事前入金の事業者では、これに募集を待っていた期間が加わります。

運用が始まる前の期間に分配の対象になるかどうかは、募集ごとの条件によります。契約成立前書面の「運用開始日」と「分配の計算期間」で確かめましょう。

分配を受け取る

運用が始まると、事業者が決めた時期に分配が支払われます。毎月・数か月ごと・運用終了時にまとめて、など、分配の時期は募集ごとに違います。分配の時期と回数は契約成立前書面に書かれています。

匿名組合型の分配金は原則として雑所得になり、事業者が税金を差し引いてから支払う場合があります(国税庁 所得税基本通達36・37共-21)。差し引かれる税金の扱いと確定申告については「分配金の税金」をご覧ください。

運用が終わり、お金が戻るまで

運用期間が終わっても、お金はその日に戻るとは限りません。運用終了日と、出資したお金が戻る償還日は別の日で、募集ページには両方が書かれていることがあります。

区間 中央値 真ん中の半分の範囲 数えた募集
運用終了の予定日から償還の予定日まで 30日 26〜31日 146件

2026年10月14日時点のクラカレの記録です。償還の予定日を日付で出している9社の募集を数えています。

運用が終わってからおよそ1か月の間、お金は運用に回らずに待っていることになります。償還の予定日を「運用終了から○営業日後」のように書いている事業者もありますので、日付で書かれていない場合は書き方の原文で確かめましょう。

償還が遅れる・延びる場合

物件の売却が予定どおりに進まないと、運用期間が延長されたり、償還が遅れたりすることがあります。延長の取り決めがあるかどうかは、契約成立前書面に書かれています。遅延がどう起きるかは「不動産クラファンのリスク」で扱います。

戻ったお金をどうするか

事業者の口座に戻る事業者では、次の募集に回すか、自分の銀行口座へ出金するかを選びます。登録した銀行口座へ直接戻す事業者もあります。

お金が運用に回っていない期間を合わせると

ここまでの日数を合わせると、お金は運用期間のほかに入金から運用開始までの数日〜2週間ほどと運用終了から償還までの1か月ほどの間、運用に回らずに待っていることになります。事前入金の事業者では、さらに募集を待つ期間が加わります。

想定利回りは運用期間に対する年率で書かれていますので、待っている期間を含めて考えると、お金を預けている期間全体に対する受け取りの割合は想定利回りより小さくなります。運用期間の短い募集ほど、この差は目立ちます。運用期間の分布は「運用期間で比べる」で見られます。

よくある質問

Q. 申し込んでから、どれくらいで分配を受け取れますか

A. 最初の分配がいつになるかは、募集ごとの分配の時期で決まります。運用終了時にまとめて分配する募集では、受け取るのは運用が終わった後です。契約成立前書面の分配の予定日で確かめてください。

Q. 運用期間の途中でお金を引き出せますか

A. 原則としてできません。契約の直後については、不動産特定共同事業の契約では書面を受け取ってから8日を経過するまで解除できる期間があります。

Q. お金が待っている期間にも利息は付きますか

A. 事業者と募集の条件によります。運用開始より前や償還の前の期間をどう扱うかは、契約成立前書面で確かめてください。

日数はクラカレの記録で数えた目安で、各社が示す予定日によります。実際の日付は、各事業者の募集ページと契約成立前書面で確かめてください。

文:クラカレ編集部

関連する記事