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選び方・比べ方

事前入金と申込後入金の違い:事業者ごとの入金方式と出金手数料

2026/10/14 更新|各社の公開情報から作成

不動産クラファンの入金方式は、申し込む前に事業者の口座へお金を入れておく「事前入金」と申し込んだ後(抽選なら当選した後)に振り込む「申込後入金」に分かれていて、どちらなのかは事業者ごとに決まっています。事前入金の事業者では買えなかったお金も口座に残りますので、置いておく期間と出金の手数料まで含めて見ておくと、思っていたより長くお金が動かないという事態を避けられます。

2つの入金方式の違い

事前入金(デポジット)

事前入金の事業者では、会員ごとの口座に先に振り込んでおき、その残高の範囲で申し込みます。口座の呼び方は「投資口座」「デポジット口座」「クラウドファンディング口座」など事業者によって違います。残高が足りなければ、そもそも申し込めません。クラウドバンクの案内には残高が無い場合は抽選にも申し込めないとあり、CAPIMAの案内には残高が最低投資額に届かなければ申し込めないとあります。

先着の募集が始まった瞬間に申し込めるのは、すでに残高がある人です。その代わり、申し込みが間に合わなかったときや抽選に外れたときは、お金が口座に残ったままになります。次の募集を待つか、自分の銀行口座へ出金するかを選ぶことになります。

申込後入金

申込後入金の事業者では、申し込みをして出資の口数が決まってから、期日までに指定の口座へ振り込みます。期日は事業者によって違っていて、TECROWDの案内では申込日の翌営業日から2営業日以内、COZUCHIでは当選した後の「当選者入金期日」までとなっています。

買えなかった場合にお金を動かす必要がないのが、この方式の特徴です。ただ、申し込んでから期日までの短い間に振り込む手間がかかりますし、期日を過ぎると申し込みが取り消される事業者もあります。

どちらも使える事業者

バンカーズは、申し込んだ後に預託金口座へ振り込むこともできますし、先に入れておくこともできます。どちらでも申し込める事業者は、表では「事前入金・申込後入金のどちらも」と書いています。

事業者ごとの入金方式

表は、掲載している全事業者の入金方式と、いま募集中の件数です。申込後入金の事業者を上に、事前入金の事業者を下に並べています(並びに良し悪しの意味はありません)。

クラカレのデータ|最終更新 10/15(木) 15:39
事業者入金方式募集中
ASSECLI申込後に入金0件
CAMEL申込後に入金1件
COZUCHI申込後に入金0件
Funvest申込後に入金0件
J.LENDING申込後に入金1件
Rimple申込後に入金0件
TECROWD申込後に入金0件
TSON FUNDING申込後に入金0件
大家どっとこむ申込後に入金0件
トモタク申込後に入金0件
プレファン申込後に入金0件
みんなの年金申込後に入金0件
利回りくん申込後に入金0件
COMMOSUS事前入金・申込後入金のどちらも1件
バンカーズ事前入金・申込後入金のどちらも9件
AGクラウドファンディング(記録なし)3件
CAPIMA事前入金0件
CREAL事前入金1件
Funds事前入金3件
LENDEX事前入金0件
OwnersBook事前入金0件
えんPocket(記録なし)0件
クラウドバンク事前入金4件
全23社。入金方式は各社の案内による。各社の詳しい条件は事業者の一覧から。この表は記録の更新にあわせて入れ替わります。

クラカレの記録では、申込後入金の事業者のほうが社数は多くなっています。一方で、募集の件数が多い事業者の中にも事前入金の事業者がありますので、社数の多さと実際に申し込む機会の多さは別に見ておく必要があります。事業者ごとの募集件数は事業者の一覧と募集件数のランキングで確かめられます。

出金・払戻の手数料

事前入金の事業者でお金を自分の口座へ戻すときは、出金(払戻)の手続きをします。この手数料は事業者によってずいぶん違っていて、無料のところもあれば、他行宛だと1回あたり100円台から300円台かかるところもあります。月に何回までは無料、という決め方をしている事業者もあります。

申込後入金の事業者の多くは、分配金や償還金を登録した銀行口座へ直接振り込みますので、出金という手続き自体がありません。ただし、分配金や償還金がいったん事業者側の口座(「預り金口座」「デポジット口座」など)に入り、そこから出金する仕組みの事業者もあります。申込後入金だから出金の手数料が一切かからない、とは限らないのです。

クラカレのデータ|最終更新 10/15(木) 15:39
事業者入金方式出金・払戻の手数料
AGクラウドファンディング(記録なし)振込手数料はお客さま負担(金額の記載なし。利用規約 第12条)
ASSECLI申込後に入金出金なし(デポジットなし。分配金などの振込手数料は事業者負担)
CAMEL申込後に入金運用終了後の出資金払戻しの振込手数料は当社負担(解約時の払戻しは投資家負担)
CAPIMA事前入金無料(デポジット口座から指定口座への出金手数料なし)
COMMOSUS事前入金・申込後入金のどちらも月1回無料、同月2回目以降は1回770円
COZUCHI申込後に入金月1回まで無料、2回目以降は1回330円
CREAL事前入金引き出し手数料:ドコモSMTBネット銀行宛0円・他行宛145円(投資家負担)
Funds事前入金無料(FAQ「出金手数料は無料です」)
Funvest申込後に入金出金なし(償還・分配は登録口座へ送金。出金手続き自体がない)
J.LENDING申込後に入金出金なし(分配は分配日から3営業日を目途に登録銀行口座へ振込)
LENDEX事前入金1回330円(月2回まで無料)
OwnersBook事前入金1回330円(株主優待会員・プラチナ会員は無料)
Rimple申込後に入金投資家負担なし(FAQ「お客様負担の手数料は出資金を入金する際の振込手数料のみ」)
TECROWD申込後に入金出金なし(配当・元本は登録口座へ振込。楽天銀行(JRE BANK含む)宛は事業者負担、他行宛は投資家負担)
TSON FUNDING申込後に入金出金なし(分配・償還は振込。匿名組合型は事業者負担/任意組合型は550円を組合員で均等割+130円を投資家負担)
えんPocket(記録なし)(記録なし)
大家どっとこむ申込後に入金出金なし(分配・償還は登録口座へ直接送金。GMOあおぞら宛は無料、他行宛は他行あて振込手数料がかかる)
クラウドバンク事前入金無料(日本円の出金。外貨はみずほ1,500円・他行6,500円)
トモタク申込後に入金月1回目の払戻は無料、同月2回目以降は所定の振込手数料(GMOあおぞら宛は2回目以降も無料)
バンカーズ事前入金・申込後入金のどちらも無料(預託金口座からの出金は回数制限なく無料)
プレファン申込後に入金出金なし(分配・償還は登録口座へ振込。手数料負担の記載は未確認)
みんなの年金申込後に入金デポジット口座からの払戻:PayPay銀行0円・他行145円
利回りくん申込後に入金出金なし(出資金・分配金は登録口座へ、振込手数料は事業者負担)
各社の案内(手数料のページ・よくある質問)による。手数料は変わることがあります。この表は記録の更新にあわせて入れ替わります。

表の「出金なし」は、事業者の口座にお金が貯まらず、分配・償還が登録口座へ直接振り込まれる仕組みを指しています。その場合でも、振込手数料を事業者と投資家のどちらが負担するかは事業者ごとに違います。

少額で出資する人ほど、手数料の重みが変わる

手数料の額そのものは小さく見えますが、出資額に対する割合で見ると違って見えてきます。たとえば1万円を想定利回り年5%で6か月運用すると、税金がかかる前の分配は250円ほどです。そこから出金で1回100円台の手数料を払えば、受け取る額の半分ほどが消えてしまいます。少額で始める人は、最低投資額と合わせて手数料の決め方も見ておくことをお勧めします(最低投資額は1万円から始められるかにまとめています)。

事前入金で気をつけておきたいこと

口座に置いているだけのお金は、出資していない

事前入金の口座に入れたお金は、どの募集にも出資していない状態です。運用が始まるまでは分配の計算に入りませんので、募集を待っている間はお金が動かないまま置かれることになります。申込から分配までのお金の流れは申込から分配までの流れで詳しく書いています。

買えなかったときにどうするかを先に決めておく

先着の募集では、募集が始まってすぐに満額になることがあります。申し込めなかったお金を口座に残して次の募集を待つのか、その都度出金するのかで、手数料のかかり方が変わってきます。満額になるまでの様子は「申し込んでも買えない」は本当かで、先着と抽選の違いは先着と抽選の違いでまとめています。

分配金・償還金の入り先も確かめる

分配金や償還金がどこに入るかも、事業者によって違います。登録した銀行口座へ直接入る事業者もあれば、事業者側の口座に入り、そのまま次の出資に回せるようにしている事業者もあります。後者では、自分の口座へ戻すたびに出金の手続きと手数料がかかることがあります。

申込後入金で気をつけておきたいこと

振込の期日が短い

申込後入金の事業者では、申し込んでから(または当選してから)数営業日以内に振り込むよう決めているところがあります。仕事の都合で銀行のアプリをすぐに開けない人は、期日の決め方を先に確かめておくと慌てずに済みます。

入金の振込手数料は投資家の負担になることがある

申込後入金では、出資金を振り込むときの振込手数料がかかります。事業者が指定する銀行と同じ銀行から振り込めば無料になる場合がありますので、どの銀行宛てに振り込むのかも案内で見ておきましょう。

よくある質問

Q. 事前入金と申込後入金で、買いやすさは変わりますか

A. 先着の募集では、事前入金の事業者だと残高がある人から申し込めますので、募集が始まる前に残高を用意しておく必要があります。申込後入金の事業者では申し込みの時点でお金は要りませんが、期日までの振込を忘れると取り消されることがあります。入金方式と満額までの時間の関係は、クラカレではまだ集計していません。記録が貯まった段階でこの記事に足します。

Q. 事前入金した口座のお金は、事業者が倒産したらどうなりますか

A. 不動産特定共同事業法では、事業者は契約に係る財産を自分の財産と分けて管理しなければならないと定めています(不動産特定共同事業法 第27条)。ただし、分けて管理することと、倒産した場合に全額が戻ることは同じではありません。口座のお金の扱いは、事業者の約款や契約成立前書面で確かめてください。倒産のリスクについては不動産クラファンのリスクでまとめています。

Q. 申し込んだ後に取り消すことはできますか

A. 不動産特定共同事業法の契約では、契約成立時の書面を受け取った日から8日を過ぎるまでは、書面で契約を解除できると定められています(不動産特定共同事業法 第26条)。手続きの方法は事業者ごとに違いますので、各社の案内を見てください。貸付型(ソーシャルレンディング)の事業者は別の法律の枠組みですので、取り消しの扱いも各社の約款によります。

入金方式と手数料は各社の公開情報(手数料のページ・よくある質問)をもとにしています。条件は変わることがありますので、申し込む前に各事業者の案内で確かめてください。

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文:クラカレ編集部

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