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選び方・比べ方

比べるときに見る項目:総合点を付けずに比べる方法

2026/10/14 更新|各社の公開情報から作成

不動産クラファンの事業者や募集を比べるときは、入金方式・最低投資額・運用期間・想定利回り・劣後出資・先着か抽選か・許可や登録を、1つずつ事実で並べて見るのが確かな方法です。クラカレはこれらを点数にまとめて順位を付けることはせず、項目ごとの表と、それを確かめられる場所を示しています。

総合点やおすすめ順を付けない理由

「比較」「ランキング」で調べると、利回りや最低投資額などに点数を付けて足し合わせた総合点の順位がよく出てきます。クラカレがこの形をとらないのは、次のような理由からです。

何を重く見るかは、人によって違う

たとえば平日の昼に申し込めない人にとっては、募集が始まる時刻が大きな意味を持ちますし、1年以内にお金を戻したい人にとっては運用期間がいちばんの条件になります。総合点はどの項目を何点にするかを作り手が決めたものですので、その重みが自分の条件と合っていなければ、上位の事業者が自分に合うとは限りません。

点数にすると、元の事実が見えなくなる

総合点が80点と70点の事業者があっても、その10点の差が利回りの差なのか最低投資額の差なのかは、点数だけでは分かりません。想定利回りは予定の値で保証されたものではありませんから、利回りの高さを点数に置き換えると、予定にすぎない数字が確かな評価のように見えてしまいます。

クラカレの記録は、項目ごとに集計期間と対象が違う

クラカレの表は、項目ごとに「いつからの募集を数えたか」「どの案件を対象にしたか」を書いています。劣後出資のように、数字を出している事業者の分しか数えられない項目もあります。条件のそろわない数字を1つの点数に混ぜることはできませんので、項目ごとに表を分けています。

なお、クラカレの記事には提携リンク(PR)を置いていません。

掲載している事業者の一覧

表は、掲載している事業者の募集件数・募集総額・入金方式・いま募集中の件数です。名前順に並べていて、並びに良し悪しの意味はありません。

クラカレのデータ|最終更新 10/15(木) 15:39
事業者許可・登録募集件数募集総額入金方式募集中
AGクラウドファンディング金融商品取引業の登録11件15億3,585万円—3件
ASSECLI不特法の許可0件0円申込後に入金0件
CAMEL不特法の許可6件20億3,000万円申込後に入金1件
CAPIMA金融商品取引業の登録2件2億500万円事前入金0件
COMMOSUS金融商品取引業の登録5件15億8,000万円事前入金・申込後入金のどちらも1件
COZUCHI不特法の許可3件1,555万円申込後に入金0件
CREAL不特法の許可1件9億600万円事前入金1件
Funds金融商品取引業の登録1件4億円事前入金3件
Funvest金融商品取引業の登録9件3億8,000万円申込後に入金0件
J.LENDING金融商品取引業の登録1件2億5,000万円申込後に入金1件
LENDEX金融商品取引業の登録24件10億3,421万円事前入金0件
OwnersBook金融商品取引業の登録0件0円事前入金0件
Rimple不特法の許可2件6,783万円申込後に入金0件
TECROWD不特法の許可3件49億2,000万円申込後に入金0件
TSON FUNDING不特法の許可10件9億240万円申込後に入金0件
えんPocket不特法の許可0件0円—0件
大家どっとこむ不特法の許可0件0円申込後に入金0件
クラウドバンク金融商品取引業の登録17件7億798万円事前入金4件
トモタク不特法の許可2件1億5,327万円申込後に入金0件
バンカーズ金融商品取引業の登録28件34億1,928万円事前入金・申込後入金のどちらも9件
プレファン不特法の許可0件0円申込後に入金0件
みんなの年金不特法の許可3件3億5,080万円申込後に入金0件
利回りくん不特法の許可6件4億6,649万円申込後に入金0件
募集件数・募集総額は2026年9月1日以降に始まった募集。名前順。「不特法の許可の事業者」は不動産特定共同事業の許可で募集する事業者、「金融商品取引業の登録の事業者」はその許可を持たず金融商品取引業の登録で募集する事業者(貸付型など)。開始日時が案件ページから読み取れない事業者は、募集があっても0件と出ることがあります。この表は記録の更新にあわせて入れ替わります。

募集件数と募集総額で並べ替えた表は、ランキングのページ(募集件数・募集総額)にあります。ランキングといっても、事実の数字1つで並べ替えただけのもので、上の事業者を勧める意味はありません。

比べる項目と、確かめられる場所

項目 何が分かるか クラカレの記事
入金方式 申し込む前にお金を入れておくか、後で振り込むか 事前入金と申込後入金の違い
最低投資額 いくらから申し込めるか 1万円から始められるか
運用期間 お金が戻ってくるまでの予定の期間 運用期間で比べる
想定利回り 予定の分配の割合(年率) 想定利回りの見方
劣後出資 損失をまず事業者側が負う割合 劣後出資の割合の見方
先着・抽選 申し込みの順番か、抽選か 先着と抽選の違い
許可・登録 どの法律の、どの許可・登録で募集しているか 事業者の一覧

ここからは、項目ごとに見るところを書いていきます。

入金方式

事前入金の事業者では、申し込む前に口座へお金を入れておき、買えなかった分も口座に残ります。申込後入金の事業者では、申し込みや当選の後に振り込みます。どちらなのかは事業者ごとに決まっていて、出金の手数料の決め方も事業者によって違います。クラカレの表では、掲載している全事業者の入金方式と出金・払戻の手数料を一覧にしています。

最低投資額

1万円から申し込める事業者が多い一方で、10万円からの事業者もあります。同じ事業者でも募集によって最低投資額が違うことがありますので、クラカレでは事業者ごとに「いちばん多い額」と、その額の募集の件数を出しています。

運用期間

運用期間は、運用が始まってから終わるまでの予定の期間です。早く終わる(早期償還)ことも、延びる(延長)こともあります。クラカレでは、運用期間の帯ごとの件数と、事業者ごとの中央値を出しています。

想定利回り

想定利回りは年率で書かれた予定の値で、元本も分配も保証されたものではありません。同じ年率でも運用期間が短ければ受け取る額は小さくなりますので、運用期間と合わせて見る必要があります。クラカレでは、利回りの帯ごとの件数と事業者ごとの中央値を出しています。

劣後出資

劣後出資は、事業者などが投資家と一緒に出資し、損失が出たときにまずその分から負担する仕組みです。割合が高いほど、物件の値下がりなどを事業者側の出資で受け止められる幅が広くなります。ただし、事業者の倒産から守る仕組みではありません。割合を案件ページに数字で出している事業者は一部ですので、クラカレの表も出している事業者の分だけです。

先着か抽選か

先着の募集は開始の時刻に申し込めるかどうかで結果が変わり、抽選の募集は期間中いつ申し込んでも条件が同じです。クラカレでは、事業者ごとの方式の件数・抽選の倍率・募集が始まる時刻を記録しています。時刻は募集は何曜日の何時に始まるかにまとめています。

許可・登録

不動産クラファンを行う事業者は、不動産特定共同事業法の許可を受けています。許可を受けた事業者の一覧は、国土交通省が不動産特定共同事業者の許可一覧として公表しています。

クラカレには、不動産特定共同事業法の許可を持たず、金融商品取引業の登録で募集している事業者も載っています。投資家から集めたお金を企業などに貸し付ける貸付型(ソーシャルレンディング)の仕組みで、仲介する事業者は第二種金融商品取引業の登録が必要です(金融庁「ソーシャルレンディングについて」)。金融商品取引業者の登録は、金融庁の免許・許可・登録等を受けている事業者一覧で確かめられます。どちらの枠組みかによって契約の形と適用される法律が違いますので、事業者ごとの許可・登録は事業者の一覧と各事業者のページで見てください。許可の種類については不特法の許可で、貸付型との違いはソーシャルレンディングとはで書いています。

金融庁は、登録を受けていても事業者の信用力が保証されるわけではないと注意を促しています(同じページ)。許可や登録は、比べるための出発点です。

買えるかどうかは、別の表で見る

ここまでの項目は募集の条件ですが、実際に申し込んで出資できるかどうかは、満額になるまでの時間や抽選の倍率で変わります。事業者ごとの満額になった割合・満額までの時間・抽選の倍率は事業者ごとの満額になった割合と抽選の倍率で、全体の様子は「申し込んでも買えない」は本当かで扱っています。満額が早いことは、その事業者が良いということではなく、買いにくいということの事実として読んでください。

自分の条件から項目を選ぶ

総合点の代わりに、自分にとって外せない条件から先に絞っていくと、比べる相手が少なくなります。

お金を置いておく期間を短くしたい人

入金方式と運用期間を先に見ます。申込後入金の事業者で、運用期間の短い募集を出している事業者が候補になります。

少額で始めたい人

最低投資額と、出金や振込の手数料を合わせて見ます。少額では手数料の重みが大きくなりますので、最低投資額だけで決めないほうが受け取る額を見誤らずに済みます。

平日の昼に申し込めない人

方式と開始の時刻を見ます。抽選の募集や、夜に始まる先着の募集であれば、仕事の後でも申し込めます。

どの項目を選んでも、最後は個別の募集の契約成立前書面で、利回りの根拠・運用期間・劣後出資・契約の型(匿名組合型と任意組合型の違い)を確かめることになります。

よくある質問

Q. 結局、どの事業者がいちばん良いのですか

A. クラカレは、事業者に順位を付けることはしていません。何を重く見るかで答えが変わるためです。この記事の項目から自分の条件に合うものを選び、その項目の表で比べてください。

Q. 上場している会社かどうかは見られますか

A. 運営会社の名前と許可・登録は、各事業者のページと事業者の一覧で見られます。上場の有無は、クラカレではまだ一覧にしていません。

Q. 「元本割れ0件」と書かれている事業者は安心ですか

A. 「元本割れ0件」は事業者自身の公表で、クラカレが確かめた数字ではありません。読み方は「元本割れ0件」の読み方で書いています。

表の数字は、各社の公開情報をもとにしたクラカレの記録です。条件は変わることがありますので、申し込む前に各事業者の案内と契約成立前書面で確かめてください。

文:クラカレ編集部

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